12月5日、チバユウスケが亡くなった事が公表された
さよならなんて言う気にならない
いつでも傍に彼の音楽はあったし
これからもずっとそうだから
でも不在には耐えられそうにない
2009年当時、CDショップの棚で
ジャケットが格好良くて選んだ
「ギヤ・ブルーズ」
1曲目のウエスト・キャバレー・ドライブ
「泥沼に生えてる俺の足 乾いた砂にはならないんだろう」
曲、歌詞すべてが火花みたいに感じられて
特別な存在としてチバの音楽を聴くようになった
あの頃繰り返しiPod nanoを通して耳から骨に伝わった音は
ずっと身体に染み込んでいると思っている
最後に見ることができたのは2021年の年末、
仙台でAJICOと対バンした時で
「ベンジーカッコ良かったね」
って笑ったチバが最高にカッコ良かった
夫と付き合うようになったきっかけだってチバの存在があったからで
コロナ禍真っ只中の代々木で
2001年のBLACKLISTの話で盛り上がってた
12月5日の昼間にニュースで知った
仕事は手につかないし会議も声が震えた
11月26日の気温は小雨で寒かった
どこに居たのかなんて全然知らないけれど
あんな寒い日に旅立つなんて、と思った
チバが居ないということを知らずに過ごした数日を振り返って
椎名林檎の同じ夜が頭の中に流れた
同じ空は明日を始めてしまう、本当にそうだね
戻ってきてくれるものだと思っていたから
復帰してきたらどうなるか、の話をしていたよ
訃報を聞いて
仕事中だったけれど夫と外に出て煙草を吸った
冷たい冬の空気を吸ってようやく落ち着いた
仕事を終えてバドワイザーを飲みながら、チバの思い出の話をして、チバの曲を聴いた
ROSSOの発光を聴いて大泣きしたら少しすっきりした
チバ、ありがとうとか大好きとかそういう言葉で表せないけど
大きい暖かな感情をあなたに持っているし
どこか天国でも地獄でもどこだっていい
タバコ片手にビール飲んで楽しく過ごしてくれていればと思う
